お腹まわりは「痩せ筋」がいっぱい!体幹を鍛えて痩せやすい体質を目指そう

お腹まわりには「痩せ筋」と呼ばれる筋肉がたくさんあります。
実は、この痩せ筋に大きく関係しているのがミトコンドリアと呼ばれる器官です。
なぜ、お腹まわりを鍛えると痩せやすく太りづらくなるのか科学的に解明してみましょう。
お腹周りには「痩せ筋」がいっぱい
お腹周りの筋肉には「遅筋」と呼ばれる筋肉が多く存在します。実は、これが痩せ筋の正体!
筋肉は大別すると遅筋と速筋に分けられ、遅筋は大きな力は出せないものの、長く力を発揮し続けられる持久力に優れた筋肉です。
一方の速筋は、長くは力を発揮し続けられないものの、大きな力を出せる瞬発力に優れた筋肉です。
ここで鍵を握っているのは、体脂肪を消費してエネルギーを生み出す工場のような器官「ミトコンドリア」です。
ミトコンドリアは速筋よりも遅筋に多く存在することが分かっており、遅筋の多いお腹まわりの筋肉量を増やせば、体脂肪を燃やしやすい体を作ることができるというわけです。
また、とくに腹筋群が弱くなると、お腹の内部からの圧力に抗うことができなくなり、体脂肪がそれほどついていなくても、 お腹がぽっこりと出てしまうことがあるのです。
お腹まわりの主な筋肉
お腹まわりにはたくさんの筋肉があります。
- 大胸筋…胸にある大きな筋肉。
- 腹直筋… お腹前部にある筋肉で、別名シックスパックと呼ばれています。
- 外腹斜筋…お腹の側部にある筋肉。
- 内腹斜筋…お腹の側部にある筋肉で、外腹斜筋を補助する役割があります。
- 僧帽筋… 首の後ろから肩にかけてついている筋肉。
- 脊柱起立筋…背中の中心についている筋肉群。
- 広背筋…背中の下側に広くついている筋肉。
- 大臀筋…お尻の筋肉。
- 腹横筋… お腹の深部にあるインナーマッスル。
こうした筋肉をバランスよく鍛えることで、痩せやすく太りづらい体質になれます。
筋肉をつければ「痩せ体質」になれる!
実にシンプルな理論ですが、血液中の糖を速やかに使い切れば痩せることができ、太りにくくなります。
糖を使う手段は体を動かすこと!残念ながらそれ以外に糖を使い切ることはできません。つまり、食べたいなら、そのぶん動くことが必要になるわけです。
ただし、同じ時間だけ運動をしても、糖を使い切る量には個人差が生じます。この差を生み出すのが筋肉です。筋肉量が多い人は筋肉量が少ない人よりも効率よく糖を使うことができるのです。
その理由の1つは、筋肉が動く時に多くのエネルギーを必要とするからです。
そして、2つ目の理由は、筋肉が血液中の糖の消費を促進する「GLUT4」という物質を分泌する器官だからです。
筋肉を刺激すると、その後2~3日は筋肉中のGLUT4の量が増え、その間は血糖が上がりにくいことが医学的にも明らかになっています。
こうしたことから、エクササイズを毎日を行ってエネルギーを消費し、さらに筋肉を適度に刺激して筋肉量を増やすことが、ダイエットに有効であるというわけです。
引き締まった筋肉質の体は重くなる
脂肪と比較すると、同じ体積でも筋肉は重く、脂肪の約1.2倍の重さがあります。
たとえば、筋肉1kgと脂肪1kgの表面積は脂肪の方が1.2倍ほど大きいことになります。つまり、筋肉量を増やせば見た目はシェイプアップされますが、体重は重くなるのです。
一方、体脂肪だけが増えれば見た目は太りますが、体重は見た目よりも重くないこともありるのです。
また、筋肉は運動によって刺激を与えると、筋肉内の水分量が増えるという特性があります。そのため、運動によるダイエットをすると、筋肉量が増えるとともに筋肉内の水分量も増えるため、一時的に体重が増える可能性があるのです。
