プロテイン女子はキケン?タンパク質の食べ過ぎは良くない6つの理由

最近ではカバンの中にプロテインを入れて持ち歩く女性も急増していますし、インスタでも「#プロテイン女子」は人気のハッシュタグです。
まさにプロテイン女子急増中です!
タンパク質はたくさん食べる方が良いと思っている人が多いと思いますが、実は適量を守らないと危ない未来が待っているかもしれません!
今回はタンパク質の食べ過ぎによる危ない事例をご紹介いたします。ぜひ参考にしてください。
Contents
タンパク質の食べ過ぎは危険?
タンパク質が基本的に体にいいものである事には間違いはありません。しかし、どんな栄養素も摂り過ぎは体に負担となることも事実です。
まずはその前に、私たちが普段どの程度のタンパク質をとっているかを知っておきましょう。
1日のタンパク質必要量
体重1 kg 当たりの1日のたんぱく質必要量は、運動をしない人の場合0,8~1,0g、持久力系の運動で1,2~1,4g、筋トレをした日は1,4~2,0gと言われています。
つまり、体重60kgの女性なら最低でも1日あたり60g程度のタンパク質があれば大丈夫ということです。
しかし、朝昼晩の3食とおやつにプロテインを1日5回以上飲むようなプロテイン女子は、プロテインだけでタンパク質摂取量が1日75g以上になり、食事に含まれるタンパク質を加算すれば摂取量100gオーバーは当たり前になります。
このようにタンパク質を過剰に摂る食生活が続くと、当然のことながら体内での 時間がかかります。
またタンパク質はアミノ酸に分解吸収され肝臓から全身の細胞へと運ばれるわけですが、摂取したタンパク質があまりにも多いと、 細胞へのアミノ酸補給が終わっても余分にアミノ酸が残る結果となります。
それをもとに余計なタンパク質を作るわけにもいかず、そこで肝臓でアミノ酸を分解して別の物質を作ったり、それを体の外へ出すべく腎臓の働きが活発になったりします。
つまり 、タンパク質の過剰摂取はこの2つの臓器に非常に負担がかかりオーバーワークとなってしまう可能性があるのです。
肝臓の働きすぎは全身の代謝の低下をもたらすことがあり、腎臓も働かせすぎると腎疾患などのリスクが高くなってしまうのです。
タンパク質の食べ過ぎによる危険な事例
タンパク質の摂りすぎが内臓疲労を引き起こし疲れやすい体になるのは容易に想像できるでしょう。こうなると筋トレや筋肉増強どころの話ではありませんね。
タンパク質の食べ過ぎによる危険な事例を見てみましょう。
1,スポーツパフォーマンスの低下
長時間の運動を続けると筋肉中のエネルギー源となる筋グリコーゲンは枯渇します。
すると次は血液中の血糖を使って体を動かそうとしますが、それもなくなると今度は肝臓のグリコーゲンを分解して血中に取り込もうとします。
しかし、肝臓が余分なアミノ酸の分解で忙しいとその機能が働きません。
その結果としてスポーツのパフォーマンスが低下してしまいます。
2,骨粗鬆症になりやすい
タンパク質は体内でアミノ酸に分解吸収されますが、過剰なアミノ酸の一部は肝臓で分解されてアンモニアとなり、無害な尿素に作り変えられて尿として排出されます。
このメカニズムにおける最大のデメリットはカルシウムも一緒に排出されてしまうことです。
骨を作るのに欠かすことのできないカルシウムが失われれば、そのぶん骨粗鬆症にかかるリスクも増えてしまうということです。
3, オナラが臭い
特に肉類をたくさん食べてタンパク質を取ろうとすると、余剰分はアミノ酸としては吸収されずに一部は十二指腸にまわされます。
その際に胃で十分に消化しきれなかったものは、口に入った時の肉の形に限りなく近い状態で大腸に運ばれてしまうのです。
常温ではすぐに腐ってしまう肉が、それより高い温度の体温をキープしている町にあると、その肉はやがて腐敗し大腸菌などが増えることで 猛烈に臭いオナラを生む結果となるのです。
4,肥満の原因
摂取したタンパク質がすべて筋肉になるわけではありません。
必要摂取量を超えたアミノ酸の一部は脂肪として構成され体内に貯蔵されてしまいます。それが運動などで使われなければ、当然ながら肥満につながります。
また、 肉類の過剰摂取は同時に大量の脂肪を摂取してしまう可能性が高く、逆に脂肪だらけの体を作ることになる可能性もあるのです。
5,尿路結石のリスク
動物性タンパク質には硫黄が多い含硫アミノ酸(がんりゅうあみのさん)が多く含まれています。この含硫アミノ酸を肝臓が分解しようとするとリン酸塩や硫酸塩という物質が発生します。
これらの物質は腎臓でのカルシウムの再吸収を阻害するなどして膀胱内でシュウ酸とカルシウムの結晶化を促し、結果として尿路結石の発生リスクを増やしてしまうのです。
シュウ酸はコーヒーやほうれん草などに多く含まれるので、肉食中心でコーヒーをよく飲む人は注意が必要です。
6,下痢や便秘
動物性タンパク質を過剰に摂ると、大腸菌などが増えて腸内環境の悪化を招いてしまう危険性があります。
便秘になるか下痢になるかは個々の体質によりますが、いずれにせよ腸にとって良いことではありませんし、便が不安定な状態が続くとさまざまな痔を引き起こしてしまう可能性もあります。
まとめ
いかがでしたでしょうか?タンパク質は摂りすぎてもダメだし、少なすぎてもダメ。ただ闇雲に摂ればいいってものではない、かなり繊細な栄養素といえるのです。
タンパク質の適正量を守って 正しい体づくりを心がけましょう。