平熱36度以下の「低体温」に注意!低体温がもたらす症状とは?

最近、女性に急増している低体温。肌ダメージではだけでなく、健康にも大きな影響を及ぼします。
生活習慣や食事を見直し、体を温めて早期改善することが大切です。低体温を改善するためのポイントをまとめてみましたので、ぜひ参考にして下さい。
低体温とは?
低体温とは、平熱が36度未満で全身が冷えている状態。
手足やお腹など特定の部位が冷えると「冷え性」に比べて自覚症状が少なく、気づきにくいこともあります。低体温はカラダの芯が冷えて内臓の機能が低下してしまいます。
低体温が招く症状には、代謝が落ち、肌荒れや太りやすい体質、肩こり、疲労感、免疫力の低下などを招きます。月経トラブルや不妊症につながる恐れもあります。また薄毛や抜け毛の原因にも。
低体温の主な原因が次の通りです。
- 運動不足
- シャワーだけの入浴
- 喫煙
- 過度のストレス
- 冷たいものや甘いものの食べ過ぎ
- 冷暖房完備の生活での体温調整機能の衰え
- 無理なダイエット
- 体を締め付ける服や下着 など
なかでも喫煙は肌のうるおい、ツヤ、透明感などを損ない、その害は紫外線以上ともいわれています。タバコ4本ででも1個分のビタミンCを破壊し、肌のハリを奪ってしまいます。
【正しい平熱の測り方】
自分の平熱を把握しておくことも大切。正しい平熱の測り方は、体温計をななめ下から脇に入れ、手のひらを上に向けて腕をカラダにくっつけます。起床時、午前、午後、夜の体温の平均が平熱になります。また数日測るとより正確な平熱がわかります。
冷えに効果的な食べ物
女性は筋肉量が少なく、熱を生み出しにくいので、タンパク質をしっかりとって筋肉量を増やし、体温を上げましょう。全身に酸素を運ぶ鉄分や、血行を良くするビタミンEもカラダを温めるのに効果的です。
唐辛子やショウガなどの香辛料、中国茶やほうじ茶、紅茶、黒砂糖、玄米などがカラダを温めます。ビールやコーヒー、緑茶、白砂糖や白いパンはカラダを冷やすので気をつけましょう。
タンパク質|大豆
消化時に胃や肝臓が活発に働き、他の栄養素より多くの熱を運んでカラダを温めてくれます。筋肉量が増えれば血流も良くなり、冷えにくくなります。
【その他の食材】肉類、魚介類、卵、乳製品(牛乳など)、大豆製品(納豆など)
鉄分|牡蠣
不足すると冷えや疲労感、肌の代謝ダウンを招きます。タンパク質やビタミンCと一緒にとると、吸収率がアップします。
【その他の食材】レバー、赤身肉、あさり、カツオ、がんもどき、ひじき、小松菜
カプサイシン|唐辛子
体内のエネルギー消費や代謝を促し、脂肪を燃焼します。ニンニクと合わせて摂取することで、代謝をさらに高めることができます。唐辛子にはビタミンCも含まれ、美肌づくりや免疫力アップにも効果的です。
また、反対にカラダを冷やす食材に注意しましょう。とくに夏が旬の野菜や果実は、カラダの熱を外に逃がすので、摂りすぎに注意をしましょう。火を通すなどして工夫も必要です。
- 野菜…トマト、ナス、きゅうり、ゴーヤ、レタス など
- 果物…マンゴー、バナナ、レモン、スイカ、パイナップル など
低体温改善エクササイズ
低体温の原因の90%が筋肉量の低下と考えられます。低体温を改善するには、適度にカラダを動かすことも大切です。手軽にできるエクササイズをまめに行い筋肉を動かしましょう。
①足を肩幅に広げて立ち、両手を上に上げます。足は動かさず、体の力を抜いて両手を頭上に円を描くようにカラダを動かします。
②足を肩幅の倍くらいに広げ、ヒザを曲げてゆっくり腰を落とし股関節を広げます。呼吸をしながら10秒キープして腰を上げましょう。太ももやお尻の筋肉を使うのでデスクワークの人にとくにオススメです。
こちらの動画も参考になりますよ!
まとめ
最近は女性だけでなく、男性や子供にも低体温の人が増えているようです。
健康な人の理想の体温は「36.55~37.23℃」といわれています。そして、体温が1度下がるだけで免疫力は30%も下がってしまうのです。
自分の平熱を知って、理想の体温より低いようなら、1日も早い改善が必要です。