男女の友情は成立する?友達だったはずだけど…

男女の友情って成立するのでしょうか?
友達のはずだったのに、いつの間にか恋人候補に変わっていくことも少なくありませんね。
恋愛感情と友達としての好意の違いを真面目に考えてみましょう。
男友達と恋人の違い
何でも話せる男友達というのは、貴重な存在です。
しかし、男女の仲は難しいもの。友達だと思っていた相手を、いつの間にか異性として意識してしまうこともあります。
果たして男女の友情は成立するのでしょうか?
賛否が分かれる命題ですが、おそらく「成立する説」に賛成するのは、男性よりも女性に多いと思われます。なぜなら、心理学的には女性に比べて男性の方が、友情が恋心に変わりやすいと言われているからです。
例えば、社会心理学者ルビンが行った調査では、女性は異性に対する好意(友情)と恋愛感情を男性よりも区別して考える傾向があると指摘されています。
アメリカの心理学者でレチェックの調査においては、男性の方が女友達に対して性的関心を抱きやすく、「もしかして恋愛感情を持たれているのでは?」などと勘違いしやすいこともわかっているんです。
友情と恋愛感情はどう違う?
好意(友情)と恋愛感情には、どのような違いがあるのでしょうか?
社会心理学者ルビンは好意(Liking)と恋愛感情(Loving)を区別して、それぞれに尺度を設けました。
恋愛尺度は、相手とつながっていたいと言う「親和・依存欲求」、相手のために何かをしたいという「援助傾向」、相手を独占したいという「排他的感情」で構成され、行為尺度は「好意」「尊敬」のほか、似たところがあると思う「類似的傾向」で構成されるとしたのです。
【好意(友情)】
友達に対しても、恋人や好きな人に対しても抱く感情。
- 相手のことを高く評価する。
- 相手を信頼し、尊敬している。
- 自分と似たところがあると思う。
【恋愛感情】
好きな人や恋人に対して抱く、特徴的な感情。
- 相手と心理的にも身体的にもつながっていたい。離れていると辛い。
- 相手のために何かしてあげたい。犠牲を払っても構わない。
- 相手を独占したい。2人きりになりたい。
調査によると、男性より女性の方が好意(友情)と恋愛感情をはっきり区別していることがわかったそうです。つまり、男性の方が友情から恋に発展しやすいといえるのだそうです。
男女の友情は成立する?
リクルートブライダル総研が行った、20~40代の未婚男女を対象に行った「男女の友情は成立するか?」アンケート調査でも、男性に比べ女性の方が「非常にあてはまる」「ややあてはまる」と答えた人の割合が高かったそうです。
【男性】 成り立つ 35.6% (20代 41.0% / 30代 30.0% / 40代 31.0%)
【女性】 成り立つ 51.1% (20代 55.3% / 30代 48.3% / 40代 40.5%) 男女の友情は成り立つか?
まとめ
愛のかたちはさまざまですね。
付き合いが深くなると、恋愛感情は友情に似た感情に変わっていくともいわれます。
この二つの定義だけではうまく語れない部分も多くあるのでしょう。