直感的?本能的?いちど見ただけで恋心が生まれる一目惚れのメカニズム

仕事帰りや学校帰りに、ふと立ち寄ったコンビニの男性店員さんの優しい笑顔にビビビときて、胸のドキドキが止まらない…ま、まさか恋しちゃったかも?
そんな経験をしたことのある人もいるのでは?これっていわゆる「一目惚れ」です。
直感的なのか本能的なのか解りませんが、いちど見ただけで恋心が生まれる一目惚れのメカニズムをご紹介したいと思います
一目惚れはこうして起こる
外見的魅力は、恋の重要な要素です。ルックスが好みの異性に対しては、誰でも胸がキュンとしてしまうもの。しかし、よく知らない相手に、単なる好意を越えて一目惚れしてしまうのは何故なのでしょうか?
実は、一目惚れが起こるメカニズムには、いくつかの仮説があります。その代表的なものを見てみましょう。
1,思い込み
一説では、私たちの「思い込み」が原因だと考えられています。外見が魅力的だと性格も良いと考えたり、自分の中にある理想像に近いと無条件に好意的になったりすること。
多くの研究で、私たちは魅力的な容姿を持つ人に対して、性格も好ましく、将来も有望だと判断してしまうことがわかっています。
ひとつの魅力的な要素があるだけで、その人全体を高く評価してしまう事は、心理学で「ハロー効果」と呼ばれています。
- ハロー効果…他者がある部分で良い面を持っていると、その評価をその人の全体的評価にまで広げてしまうこと。例えば「外見が良い」「地位が高い」だけで、人柄まで良いと思い込むこと。
2,顔立ちが似ている
また、外見が自分と似ていることによる親近感から一目惚れが起こるという説もあります。目や鼻などの顔のパーツや、顔立ちが似ている人には親近感を強く抱くというもの。
人は無意識に自分と似た人に対して親近感を覚えるため、顔立ちが似ている相手には好意を持ちやすくなるようです。
3,遺伝子のしわざ
さらに、自分とは違う遺伝子を持つ人に本能的に惹かれた結果、一目惚れしてしまうと言う説もあります。より良い遺伝子を残すために、自分にはない遺伝子を持つ人には本能的に惹かれやすいというもの。
子孫繁栄のためには、自分にはない遺伝子を持つ人と交配する方が有利です。そのような人を本能的に嗅ぎ分けていると言う説です。
人は相手のHLAタイプを「体臭」によって嗅ぎ分けることができるそうです。
HLAとは、白血球の血液型のようなもの。HLAタイプが異なる相手と子孫を残した方が、生命力のある子供が生まれやすいとされているため、HLAが似た相手の体臭を不快に感じ、違う相手は好ましく感じるそうです。
まとめ
アメリカで行われた調査によると、一目惚れ体験者の約70%が、長期的な交際に発展したそうです。さらに、女性側からの一目ぼれで結婚したカップルの離婚率は10%以下と言うデータもあるのだとか。
直観力というのはあなどれませんね!
一目惚れをしやすい人は自分はどのパターンなのか、振り返ってみるのも良いですね。