ダイエットの新常識!糖質をカットするよりも〇〇を減らすことが大事

タンパク質、脂質、糖質の三大栄養素は生命維持に欠かせない栄養素。
健康的にダイエットをするならこれら三大栄養素のバランスを崩す、いわゆる糖質制限ダイエットが主流になっていますが、本当に減らすべきは糖質よりも脂質なのです。
三大栄養素の適正バランス
厚生労働省の「日本人の食事摂取基準(2020年度版)」 によると、糖質(炭水化物)、脂質、タンパク質の三大栄養素の推奨バランスは、糖質50~60%、 脂質20~30%、タンパク質13~20%とされています。
これは生活習慣病を予防し、健康な状態を保つためのエネルギーバランスで、一般的にはPFCバランスとして知られています。また最近では「エネルギー産生栄養素バランス」とも呼ばれています。
しかし、デスクワークが多かったり運動不足ぎみの人が、糖質と脂質だけで最大90%の栄養を摂取すると、どうしても太りぎみになってしまいます。
そこでおすすめしたいのが、 糖質55%、 脂質25%、タンパク質20%といった三大栄養素の栄養バランスです。
1日2000キロカロリー摂取するなら、炭水化物で1100、 脂質で500、タンパク質で400キロカロリーを補う計算になります。
太る原因は炭水化物でなく脂質の摂りすぎ
太ることをを気にして炭水化物を制限している人は少なくありません。しかし、1日3回の食事で知らず知らずに取りすぎてしまうのは実は「脂質」なのです。
余分な脂質は即、体脂肪へと蓄積されてしまいます。
厚生労働省の「国民健康・栄養調査」にある「日本人の1日当たりの脂肪摂取量の推移」を見ると、1960年代は1日あたり24.7gだったのに対し、2018年では60.4gまで増えています。
つまり、およそ60年で脂肪摂取量は2.5倍に増加しているのです。
どれだけご飯やパンを減らしても、サラダ油やオリーブオイル、マヨネーズを使いまくっていたら、完全に脂質オーバーとなってしまうのです。
余分な脂質は体脂肪へ
自粛やリモートワークでおこもり生活が続き、気づいたら2kg、3kgと体重が増えていたという人は少なくないようです。
なかには炭水化物の食べ過ぎとして極端な糖質制限に走った人もいるかもしれません。しかし本当に太った場合、実際に増えているのは体脂肪なので食事で摂る脂質を減らすべきです!
糖質制限をすると確かに体重はするすると入りますが、それは脂肪が減ったというより、脂質にもれなくくっついている。
短期間では糖質を増やしても脂肪には合成されません。
アメリカの生理学会で発表されたレポートでは、被験者に四日間同じものを食べさせる体重が変わらない条件を整え、全ての栄養素を1.6倍に増やしたところ、脂質だけが体脂肪として蓄積されたことが分かっています。
つまり脂肪はあくまで脂質の摂り過ぎで増えているということ。
カットすべきは糖質ではなく脂質だったのです!
