いま一度、防災対策について真面目に考えてみる!イザという時の対処法

3月11日は日本人にとって決して忘れることのできない日です。あの痛ましい出来事から学んだ教訓は、時が過ぎても風化させてはいけません。だからこそ、いま一度、防災対策について真面目に考えてみませんか?
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イザという時の防災対策
地震に水害など、いつ起こるか分からないのが自然災害です。
非常持ち出し袋の用意や避難方法の確認など、イザという時の災害に備えなければとわかってはいるものの、できずじまいという方も多いと思います。
いま一度、防災対策について家族やパートナーと真面目に話し合ってみませんか?
合わせて部屋のなかにある家具の配置や転倒防止対策、屋根瓦やブロック塀、プロパンガスの固定など外回りのチェックも忘れずに行った方が良いでしょう。
すぐにやるべき防災対策
地震や大雨、大雪などの自然災害は全国で起こっています。いつ自分が住んでいる所でも起こるかもしれないという心構えは常に持っているべきです。
まずは、指定緊急避難場所や災害が起きたときの対応の仕方を把握しておきましょう。
避難場所の確認
各市区町村では災害の発生した時、身の安全を確保するための避難場所などを定めています。
その時に慌てないように、自宅や勤務先の近くにある避難場所を必ず確認しておきましょう。
また、安全に避難場所に向かう経路もいくつか想定しておくことも大切です。
避難場所について情報は各市区町村のホームページにアップされていますので確認しておきましょう。
・福祉避難所…福祉避難所は、災害時において、高齢者、障害者、乳幼児など、一般の避難所では生活が困難な方が安全に避難生活ができるよう必要に応じて解説する二次的避難所のことです。
・指定避難所…避難勧告等の情報が出たときには、避難先として指定避難所が開きます。そこでは、避難者や被災者は一定期間生活することができます。
・指定緊急避難場所…避難が必要となる災害が発生した場合に、避難者が一時的に集合して、災害の様子を見るための場所です。主に学校や公園などが指定場所になることが多くなります。
避難期間が長期にわたる場合には、学校施設に避難所を開設するほか、仮設住宅を建設して対応することがあります。
また、災害や地域の状況により、公民館、公会堂などの公共施設を避難所に企てることもあります。
非常時持ち出し品のチェックと入れ替え
防災セットと各家庭の事情に応じた非常時の持ち出し品をあらかじめ準備しておきましょう。
防災セットはネットでも手軽に購入できるので、1セットは用意しておいた方が良いでしょう。
持ち出し品はあれもこれもと欲張ると返って大変ですので、できる限り最小限にまとめて、男性で15kg、女性で10kg程度を一つの目安にします。
小さなお子さんにいる場合は、ミルクや離乳食、オムツやおしりふきなどの準備もにしておきましょう。
また、アレルギーのある人は、非常食の中にアレルギー対応品を用意しておくことも忘れずに。
家具の安全の配置と転倒防止対策
部屋の中にある家具の配置を見直して転倒防止対策を行いましょう。
とくに寝ている時に家具が倒れてくるのが一番危険ですので、寝室の家具はより安全を考えて配置をすることが大切です。
災害時のフローチャート
どれだけ準備をしていても、イザ災害が起こるとパニックになってしまい、何をどうしたらいいのか解らなくなってしまうことがあるかもしれません。
そんな時でも慌てないために、緊急時の連絡先や避難場所を1枚の紙にまとめたフローチャートを用意しておくのが良いでしょう。
また、東京都が発行している「東京防災」は、東京以外にお住まいの方でもとても役に立つマニュアルです。
東京都のホームページから無料でダウンロードすることもできるので、スマホやPCに落としてオフラインでも読めるように準備をしておくことをおすすめします。
こんな時、大きな揺れを感じたら!
さまざまなシーンで突然「揺れ」が起こった時の対処法を考えてみましょう。
入浴中
お風呂場は小さな区画で壁に囲まれているため、比較的安全な場所です。
ただし、窓ガラスや鏡があり、これらが飛散するととても危険です。また、出窓などにものを置いているとこれらの飛散し落下する危険もあります。
入浴中に地震を感じたら、まず浴室内にボイラーがある場合はスイッチを切り、浴槽のフタで落下物などから身の安全を守り、揺れが収まるのを待ちましょう。
揺れの収まったら、ガラスなどの飛散物の上に浴槽のフタを敷くなどして、浴室を出て脱衣所で素早く衣類を身に付けましょう。
小さな子供は服を着るのに時間がかかるため、バスタオルに包むなどして危険から守りましょう。スリッパなどで飛散物による足の負傷を防ぐことも大切です。
あらかじめ窓ガラスや鏡に飛散防止フィルムを貼るなどの対策しておくのがおすすめです。
深夜
まず、地震が起きる前の対策として、家具類や大型家具製品などの転倒や移動の防止対策が家の中での危険を防止します。
寝室に家具やテレビ等がある場合は、これらの転倒防止を図っておきましょう。照明器具の落下防止を図っていくことも大切です。
また、家具の上に物を置いておくと、落下によって被害に会うことがありますので、落下防止を図るなど事前の準備を十分に行っておきます。
その上で、布団や枕で身の安全を図りながら、揺れが収まるのを待ちましょう。
あらかじめ窓ガラスや鏡に飛散防止フィルムを貼るなどの対策がおすすめです。
屋外
落下物などに注意して、自分のカバン等で頭を守りましょう。
転倒や崩壊の危険がありますので、自動販売機や建物の窓ぎわ、塀などには近づかないようにして、空き地や公園などに避難しましょう。
慌てて道路に飛び出すことがないよう注意しましょう。
屋内
屋内にいるときに大きな揺れを感じた場合は、まず自分の身の安全を確保することが最優先です。
テーブルの下に隠れるなどして、家具の転倒や落下物から身を守りましょう。
慌てて外に飛び出と瓦や看板など上からの落下物により負傷する危険があります。揺れがおさまってから落ち着いて行動しましょう。
台所で火を使っている場合は、慌てて火を消そうとすると着衣などに着火して負傷する危険があります。
慌てずに揺れが収まってから消化しましょう。
まとめ
地震がトラウマになって、少しでも揺れを感じると怖くなって何もできなくなるという人も少なくありません。しかし、防災対策の本質は、その時にどうやって行動するか何度も何度も繰り返し練習して準備をしておくことです。
いま一度、防災対策について真面目に考えてみませんか?